大炊の帝の臣下が勅命により伊勢斎宮にやって来る。そこに老人夫婦が絵馬を手に現れ、節分の夜に絵馬を掛ける神事を行い、夜半に紛れて去って行く。待つ程に天照大神と男女二神が舞を舞い、岩戸隠れの様を見せる。
主人は外出するので太郎冠者に米蔵を、次郎冠者には酒蔵を離れずに番をするように言いつける。窓から酒蔵を覗いた太郎冠者は、次郎冠者が盗み酒をしている事に気付く。二人は蔵と蔵の間に樋を掛けて酒を流し、うたげを始める。
東山泉涌寺に参詣した旅の僧が礼拝している所へ怪しげな男が現れ、僧と一緒に礼拝するうち、足疾鬼(そくしっき)の本性を現し仏舎利を奪って逃げ去る。僧の祈りによって颯爽と現れた韋駄天は、足疾鬼を追いつめ仏舎利を取り戻す。
*引用
公益社団法人 能楽協会 【 https://www.nohgaku.or.jp 】