■主な出演者紹介

梅若 桜雪 (うめわか ろうせつ)

能楽師シテ方観世流/梅若家当主重要無形文化総合指定保持者現在、人気、実力ともに第一人者として活躍。廃絶された能の復曲、新作能の上演も積極的に携わり、様々な演出を試みるなど、今日に生きる古典芸能としての能を支えているとともに、海外への能の紹介にも意欲的で、海外初の能面・装束の展覧会を開いたほか、アメリカ、フランス、オランダ、ロシアでも公演。ホール能の先駆者的存在でもある。2018年、曽祖父と祖父の名跡を継いで四代梅若実を襲名。


角当 行雄 (かくとう ゆくお)

観世流梅若シテ方 昭和十五年生/重要無形文化財総合指定。日本能楽会会員。能楽協会会員。財団法人梅若会理事。昭和28年仕舞「春栄」初舞台。昭和29年山口直知師に入門のち五十五世梅若六郎に師事。昭和42年独立「道成寺」「望月」「定家」「砧」「安宅」「翁」「卒都婆小町」「鷺」「重荷」「木曽」「鸚鵡小町」「木賊」「姨捨」「檜垣」等被く。平成五年「鸞ノ会」主催。東京・京都にて公演。「富士吉田梅若薪能」実行委員会副委員長。川崎市立能楽堂教室講師。平成六年三大伝統演劇欧州公演参加。平成九年日比谷シティー能欧州公演参加。平成十二年欧州公演参加。http://yukuo-kakutou.blog.jp


角当 直隆 (かくとう なおたか)

能楽協会会員。緑皇会主宰。川崎市在住。能楽師である父、角当行雄の元、4歳より子方として舞台に。五十六世梅若六郎に師事。平成7年独立。昭和47年初舞台、仕舞「老松」。52年初シテ「菊慈童」。披キ昭和57年「石橋」、平成8年「猩々乱」、平成9年「千歳」、平成12年「道成寺」平成16年「望月」平成17年「俊寛」。


野村 太一郎 (のむら たいちろう)

1990年東京生まれ。公益社団法人能楽協会会員、青山学院大学 非常勤講師。1993年、第4回槌の会での「靭猿」が初舞台。万蔵家継承記念会「伊呂波」太郎冠者役にて初シテを勤める。2013年には自身初の試みであるジョイント公演「瀬戸内国際芸術祭 狂言・農村歌舞伎公演in棚田の里」を主催。次代を担う若手の狂言師として、枠にとらわれない表現方法で狂言の魅力を広く伝えている。