遠く都へ行ったまま帰らぬ夫を待ちわびて、砧を打ちながらわずかに心をなぐさめる妻。ついに心乱れて死した後、帰国した夫は妻の霊を慰めるが、妻は亡霊となって三途の川から浮かび上がり、地獄の苦患をみせる。
準備中
延喜帝の皇子蝉丸は、生まれつきの盲目のため逢坂山に捨てられ、悲しみの琵琶を弾く。逆髪の姉君も不遇に狂乱し、放浪の末琵琶の音に誘われて弟と出会う。幸薄い我が身の宿業と互いの悲運を泣き合う人間の姿が描かれる作品。
*引用
公益社団法人 能楽協会 【 https://www.nohgaku.or.jp 】